セバ・アニマルヘルスがグローバル本社の移転を発表:将来の成長に向けた戦略的一歩
2025年7月4日-世界第5位の動物用医薬品会社であるセバ・アニマルヘルス(セバ)は、フランスのリブルヌに新たなグローバル本社を正式に設立しました。
このユニークな円型の建物は、セバの持続可能性と事業目標、そして人へのコミットメントを体現する旗艦拠点として位置づけられています。
国際的な旗艦拠点としての新本社
この新しい本社は2020年初頭よりセバの持続的な成長を支えることを目指し、世界有数の動物用医薬品会社としての発展にむけた大きな節目として構想されました。
今後2030年までに家禽ワクチン分野でのリーダーシップ確立や、新興疾病の治療開発などの野心的な目標に向けた取り組みを反映しています。
同社は最近の資金調達の発表を受け、動物疾病対策に向けた成長とイノベーションに注力しています。
欧州では英国、ドイツ、フランスに先進的なワクチン製造施設を有し、10か所の研究開発拠点と13か所の生産拠点があります。
新社屋は、4階建て11,000m²の総面積に450人の従業員が勤務し、グループの主要な戦略機能が集結共通の目標に向かって取り組んでいます。
現在、セバは47か国で事業を展開し、7000人以上の社員を擁しています。
サステナビリティへの取り組みと社員中心のデザイン
このプロジェクトは、セバの「#OnePlanet」イニシアチブの一環として、生物多様性と環境のバランスに対する同社のコミットメントを示しています。
セバのロゴを反映するように設計されたこの建物は、1,300m²の緑化屋根を備え、樹木のような形をしており、自然環境に溶け込む生物多様性の拠点として設計しています。
このプロジェクトは、地域経済への貢献に加え、ショート・サプライ・チェーン、低炭素素材、持続可能な建設方法を採用することで、環境への配慮を強化しています。
この社屋は建築物やインフラ施設を対象とした持続可能性評価・認証スキームの大手である英国の建築環境評価制度「BREEAM」において「Very Good」に認定される予定です。
地熱システムと4,500m²の太陽光パネルによる完全なエネルギー自給を実現しています。
セバの新本社は、建物だけではなく、「#OneCeva」精神を体現する企業プロジェクトです。
社員との共同設計ワークショップを通じてニーズを反映し、利用方法を再考することで、期待に応える環境を創出しています。
バリアフリー設計、歩行者専用道路、駐輪場など、すべての人にとって快適で移動しやすい空間を提供しています。
新社屋落成を機に、セバの会長兼CEOであるDr Marc Prikazskyは、次のように述べています。
「新たなグローバル本社の開設は、アニマルヘルスのリーダーとしてのセバの歩みにおいて、重要な瞬間を意味します。
この最先端施設は、主要な戦略的機能を統合し、ヨーロッパ市場での地位を強化します。
私たちの強い信念とイノベーションへの取り組みを体現し、アニマルヘルスの未来をより持続可能でつながりあるものへと導く原動力となります。」